精子提供者の映画感想 LGBT映画:ハッシュ!の橋口亮輔監督の新作「恋人たち」

恋人たち

■ストーリー紹介


1:親友への思いを胸に秘める、同性愛者のエリート弁護士の四宮
2:通り魔殺人事件によって、妻を失い、河川点検の仕事をしながら裁判に奔走する男、アツシ
3:平凡な暮らしに突如現れた男に心が揺れ動く主婦の瞳子



この3人を主軸に丁寧に人間模様を描く映画
自分自身がゲイで、名作「ハッシュ」を世に送り出した、橋口亮輔監督の新作



親友に密かに思いを寄せる四宮
その親友は結婚していて、奥さんと子供がいる
奥さんは四宮がゲイと言う事に気が付いていて…子供に悪戯をするのではないかと疑い、疎遠な扱いを受ける



妻を殺された傷が全く言えないアツシ
犯人は心神喪失の為罪を問われず、復讐の為弁護士を探し回る
上手くいかない辛さに耐えかねて、自殺未遂を試みる



日常生活を脱したい瞳子
偶然の出会いからある男を好きになるが、
その男は薬物中毒者であり、人の道を踏み外してしまう



元気な時なら笑って見れるし、かすかにある希望を感じ取ることも出来るのだけれど、
余りにもリアルすぎて…心が弱っている時には、もっと明るい映画を選んだ方が、良いかも知れない…。

元気な方はぜひお勧めですのでどうぞ。

■LGBT的な観点から(ネタバレ注意!)

こういうサイトなので、LGBT的な観点から
ゲイの弁護士四宮に対して、事務的な対応で冷たいと言う人が、ネット上では多いようですが、僕はそれは違うと思いました。


奥さんを殺された怒りに突き動かされるアツシ
しかしもう判決は出てしまっていて、それを覆すことは基本的には出来ません。
4人の弁護士に依頼をするもけんもほろろに断られて、最後に辿り着いたのが四宮弁護士なのです。
半年以上もアツシに付き合う四宮
民事訴訟に切り替えるなど、色々な案を考えるが、やはり無理なものは無理なのです。


四宮:「ここで、やめましょう、これ以上やると、傷ついちゃうから」
アツシ:「俺は大丈夫ですよ。もうこれ以上傷つきようがないところまで来ていますから」
四宮:「そうじゃなくて…僕が」


力なく微笑む四宮
彼の対応を事務的で冷たいと思おう人も居るかもしれません
ですが、僕には限界まで付き合った彼
ゲイ故に、色々悩みを抱えているだろうに、限界までアツシを救おうとした彼
精一杯誠意ある対応を取ろうとしたように、思えてなりません
身びいきかも知れませんが、そう感じました

恋人たち_弁護士
■上映情報

予告編:

上映スケジュールなど
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E6%81%8B%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1/352726/