「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読んで~ゲイの読書感想文~

以前からネットコミックのpixivで、触りだけ拝見していたのですが、書店の店頭で販売されているのを目撃して即買いしました。そして一気に読み終えました。

 

一番の感想は…あまりにも赤裸々な、作者の告白ぶりです。
この本は、性体験のない29歳の女性が、レズビアン向けの風俗に行く話がメインになっています。
しかし、その通奏低音として流れているのは、作者の自己肯定感が低すぎて、社会性を全然持てない点にあります。
作者の社会性の無さは、全面に溢れているのだが、僕が特に気になった点は、編集者と喫茶店で打ち合わせをするくだりです。
(恐らく)これまで、一人の大人として扱われたことのなかった彼女は、喫茶店で、コーヒーをご馳走されると言う待遇に、いたく感激してしまいます。
その程度の事で…と思うのですが、けれど、これまでの彼女の人生を振り返ると、

 

周りの人に大事にされた経験が少なくて
お母さんに大事にされた経験が少なくて

 

だから、自分に自信が持てず、学校も続かず、職場では厄介者扱いされて、社会の日陰を歩んできたのでしょうね。

 

風俗で彼女が感じたことは…性交渉は高度なコミュニケーション

他人と関われない私が、そんな事が出来るのかと言う戸惑い

だからどうしても、リラックスできなくて

 

終わった後に彼女に残ったのは、相手の女の子が掛けてくれた気配りを、全て取りこぼしてしまったと言う反省の気持ち。そりゃそうだよ、いきなり初対面の人として、満足を得るのは大変だよね…。けれど、自分から進もうとすることで、確実に一歩ずつ進んでいることが分かります。
そう、このコミックは、本音を作品にすることで、作者が一歩ずつ自分を取り戻していく…その過程が分かる、作者の成長記録でもあるのです。

 

作者の次の作品にも期待します

そして…同じように苦しんでいるLGBTな友達が、僕には多いことに気が付きました。

同じように苦しんでいる、LGBTな人達に、幸あれ

 

アマゾンからの購入は此方

著者、永田カビ氏が訪れた「レズっ娘クラブ」の、インタビュー記事は此方