遅咲きゲイの苦悩ブログ

Month: 9月 2016 (page 1 of 2)

心屋仁之助のライブに参加しました


心屋仁之助のライブに参加しました

お友達のKちゃんに誘われて、行って来ました、心屋仁之助のライブ^^
今回は有楽町の読売ホールでした。
先ずは、席取りをした後、丸井ビルのブラッスリーカフェ スキューにてランチ^^

ここのランチセットは野菜中心でヘルシーなのが嬉しいです。
お店の見晴らしも良くて、新幹線が行き来しているところや、交通会館への人の出入りが良く見えます。
ここから何をするともなく、待ち行く人を見ているだけでも楽しいです^^

スキュー

そして、いよいよ本番。
今回も色々なお話がありました!
ですが、僕の中で一番心に残ったのは次の2点

1.親との関係を考えてみよう

親にしてほしかった事を書きだしてみよう。本当はしてほしかったけれど、してくれなかった事を、素直な気持ちで書いてみよう。因みに僕が書いたのは…

・勉強が出来なくても大丈夫と言って欲しかった
・結婚しなくても大丈夫と言って欲しかった
・ゲイでも大丈夫と言って欲しかった
・父親がお酒を飲むのを止めて欲しかった
・父親の言葉の暴力を止めて欲しかった
・母親に、そんな父親から守ってほしかった

改めて書いてみると、色々出てきますね!

 

2.恋愛中のアラフォー女子からの相談

相談コーナーで、アラフォー女子からこんな相談がありました。

アラフォー女子:「私は今付き合って半年の彼氏がいます…ですが、彼氏はいつも忙しく、ここ4か月ほど会えていません。この彼氏に、どうしたらもっと私の方に振り向いてもらえるでしょうか?」

心屋仁之助:「うーん…それは本当に付おうとると言えるのかなぁ…良いじゃん、彼氏にもっと私に構ってくれって、言うたら良いじゃん。。
そっか、そう言えないのね…ほなそしたら、こう言うてみ。

 

『こんな私は可愛くないし、取り柄がないから、彼氏に好かれる筈ないんやわ~』」

 

さっきまでの笑顔が急に止まって。
その言葉を聞いたアラフォー女子は、急に涙ぐんで。
彼氏の事が大好きだから、言えないんだね。

 

心屋仁之助:「そっか、言えないんやね…そうしたら、こう言うてみ、

『私は本当は、お父さんと結婚したいんです』って」

 

そうしたら、アラフォー女子が急に笑顔になって。
嬉しそうに大きな声で言えたのです!

 

そっか、本当はお父さんの事が大好きだったんだね。
僕は父親に親近感を持てなかったから…そんな事、考えた事もなかったよ。

 

自分と父親との関係が、少し分かった様な気がした
そして…女子の気持ちがまた一つ、分かった様な気がした

 

今日も教えてくれて有難う。
金髪でイケイケに見えるけれど、心は乙女なんだね…。

 

~ゲイ男性が、女子の気持ちを学ぶブログ~


読了:「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち


読了:「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち

■筆者、石井光太について
僕は実はこの人の書いた本は全て読んでおります。
中でも、エイズについて書かれた本、「感染宣告――エイズなんだから、抱かれたい」は白眉の作品で、ゲイとエイズについて、濃厚な取材に基づくルポタージュとなっております

■本作品について
3件の児童虐待死事件を詳細に取材して、書き起こした作品になります。
当事者のみならずその親、祖父母にまで丁寧に取材する姿には頭が下がります。

一番僕の心を捉えたのは、虐待死させた家族が持って居た、記念写真に関する記述です。
筆者は、この事件の重大さから、家族はさぞかし荒んだ生活を送っていただろうと予想していたのですが、実際は、亡くなった子を含めて、子供たちは両親に愛情をもって接していました。
記念写真も、どれも笑顔ばかりで、父親に殴られて頭に包帯をしていた長男も、カメラの前では笑顔だったと言う事です。

死ぬまで虐待されても親を慕う子供
子供に愛情は感じていながらも、愛情を表現することが出来ない両親
そしてその両親に愛情を教えることが出来なかった祖父母…

この家族は、普通の家族と地続きかもしれない
そう思わせる作品


エンジン塾で増原裕子さん、東小雪さんのLGBTセミナーに参加しました


エンジン塾で増原裕子さん、東小雪さんのLGBTセミナーに参加しました

◆講 師:

東小雪さん(元タカラジェンヌ/LGBTアクティビスト)
増原裕子さん(LGBT研修会社経営)の同性カップル

◆モデレーター:
勝間和代さん
慶応大学商学部卒業、経済評論家

 

場所は五反田からほど近いビルの一室

 

今回は、エンジン塾とのタイアップ企画
大学教授・マスコミ・商社など肩書が凄い人たちが集まった、何時もとは異なった雰囲気になっていましたよ!

 

部屋は満室で熱気はムンムン。
そんな中、東小雪さんと増原裕子さんからは、LGBTな人達の生き難さについての説明や、LTBG差別禁止法についての説明、そして政党や企業の最近の動きについての説明がありました。

 

質問時間になりましたので、僕は次のような説明をさせて頂きました。

 

僕:「LGBTの当事者ですが…どうも周りを見ていると、自分自身に自信が持てないLGBTな人がとても多い。この自信の無さはどこから来るのでしょうか?」

すると、増原さんは、このようにお答え下さったのです。

 

増原さん:「それはある意味当然です。小さい頃から、LGBTは行けないものだと繰り返し教えて来られたと言うのがありますね。そして身近な人、たとえば両親などに相談できればまた違うのでしょうけれど、例えば私も10歳から22歳まで誰にもカミングアウトできませんでした。ロールモデルもなく、将来も見えず、自分だけ他の人と違うと思い続けていれば、自分自身を肯定できる気持ち、自己肯定感は低いままでしょう」

 

…そうだよね。
僕も、つい最近まで、両親に言えなかった…。
自分なんてダメな人だと思っていたよ。

と、思っていたところ、急に勝間さんが立ち上がり、続けて以下のような質問をしてくれたのです。

勝間さん:「逆に今LGBTとして活躍している人は、何がターニングポイントになったのですか?」

増原さん:「それは、ブレークスルーがあったんじゃないですかね。LGBTな自分でも良いんだと言う、自己肯定に繋がるポイントが。そして、これまで押さえつけられたものがあった分だけ、凄い力が発揮されているのだと思います。」

 

そうだよね。
これからだよね!

 

今まで僕が辛かったのも、何だか自分を抑えてつけられていたようで苦しかったのも、全てはこれからの人生に向かって力を溜めていたと言う事…!

 

僕は今43歳だから、人生の半分くらいまで来た
残りの半分を、真に有意義な事に使いたい
心からそう願う

 

その後はこゆひろサロンの人たちと楽しくおしゃべり
遠方から来ている人も居て、改めてサロンの絆の強さを感じたのでした

 

~ゲイ男性がLGBTセミナーで学ぶブログ~


両親へのカミングアウト~子供への愛情は十分でしたか~


両親へのカミングアウト~子供への愛情は十分でしたか~

暖簾をくぐって、席に着いた
飲み物を聞かれて、ノンアルコールビールを注文する
今日で一か月目の禁酒
お酒を飲まなければ、僕の決意も少しは伝わるだろうか

料理が運ばれて、
食卓が少し華やいだ
焼きナス、モツの味噌煮、サンマの塩焼き
父親が好きそうな料理が並ぶ
両親はどういう気持ちで、今お酒を飲んでいるのだろうか

世間話が続いた
僕も世間話で応じた

今日は、僕からLGBTな話を切り出すのは、
絶対に止めようと思っていた。
幾らでも大人の対応を取ってやる
何処からか沸いてくる、変な意地
口火を切ったのは父親だった。

「俺は」

父親は続けた

「子供の幸せを願っている。今こうして顔を合わせても、お前の事は可愛いと思っている。だから…この前のカミングアウトは受け入れる」

ありがとう
けれどもう問題は、
貴方たちがカミングアウトを受け入れるかどうか何て事は、
通り過ぎているんだ。

「時代は変わっているし、俺たちも理解しているよ」

どうもありがとう
けれど、そんな事はもはや問題ではない。
問題は…、本当の問題は…。

貴方たちが自分自身の人生を振り返って…
子供に愛情を掛けられなかった事を反省できるかどうか
夫婦の間に依存関係はあったが、愛情関係は無かった事を認められるかどうか

そこに、出発点は有る筈だよ
そこに気が付ければ、残り少ない人生を、愛情で彩られた物に変られるかも知れない
そんなチャンスを得ることが出来る
カウンセリングの先生の話を思い出して

親が歩き方を教えるから、子供も歩けるようになる
親が英語を話せば、子供も英語を話すようになる
親が人を愛す方法を教えれば、子供も人を愛せるようになれる

貴方たちの息子は、両親から愛されていると思えなかった
だから、ゲイである事を43年間カミングアウト出来なかった
本当の自分を表せば、周りの人が皆去って行くと思い込んでいた


けれどそれは仕方がない
父親は…実母から棄てられた人だから
母親は…幼いうちに実母を無くしているから

 

父親の演説は続いた。

「俺は、俺の代から、一から家族を作ろうと思ったんだ。子供の頃は継母から虐められて、辛かった…。だから、母親も継母も関係ない家族を、新しく作ろうとしたんだ」


…そんな事無理だよ、父さん
カウンセリングの先生が言う事、全然分かってくれないんだね…。


父さんの実母が、父さんに掛けた呪いは、ばっちり肉のサシの様に食い込んで…
ほら、僕にしっかりと伝わっているじゃないか


しかし、これ以上この問題を突き詰めても、お互いに感情を拗らせるだけ
頑張ったねお父さん、お母さん
けれど、これ以上はきっと、理解できないだろうね…。


両親の姿を見てそう判断した僕は
LGBTのカミングアウトに理解を示したことで満足すべきと判断し…、
これからも親子で支えあって行こうと、前向きな話をして…、
この会食の幕引きとした

 

 


映画「怒り」を鑑賞しました~ゲイ男性の映画鑑賞~


映画「怒り」を鑑賞しました~ゲイ男性の映画鑑賞~

■基本情報
原作の吉田修一は2002年、『パレード』で、第15回山本周五郎賞を受賞。
監督の李相日は村上龍 × 宮藤官九郎『69 sixty nine』の監督の後、『フラガール』で、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。本映画の原作『怒り』は2012年10月29日-2013年10月19日の間、読売新聞の連載小説。

若者の都市生活を描いた作品が多かったが、殺人事件を題材にした長編『悪人』で2007年に第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞を受賞。 

日本を代表する名優・渡辺謙を主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡と日本映画界トップクラスの俳優たちが共演。

人物相関図は此方
http://www.sanspo.com/geino/photos/20150820/geo15082005060018-p13.html

公式サイトは此方
http://www.ikari-movie.com/

上映情報は此方
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E6%80%92%E3%82%8A/356389/

■ゲイ的感想
殺人や女性に対する暴行と、センセーショナルな出来事が多い割には消化不良な感じがします。3つの話の纏まりが弱くて、説得力に欠けるかな…。テンポ感は非常に出ているのですが、真犯人の動機が弱くて、分かり合える部分が少ないように思えます。

ゲイ目線で言うならば…妻夫木君が綾野君の事を信用してあげられなくて、自分を責めるシーンが多く出てきますが、これはゲイの恋愛を美化し過ぎな気がします。だって、綾野君との出会いは発展場だし、素性も話してくれないし、仕事もしていないし、割としょっちゅう出歩いて、そして突然居なくなるし…。これで警察から電話が掛かってきたら、大丈夫かと疑いたくなりますよね!?

妻夫木君そこまで自分を責めなくて良いんだよと、言ってあげたくなってしまうのでした^^

ゲイイベントのシーンや発展場のシーンが克明に書かれているのは流石なポイントでした。
一般の人の、LGBT理解に繋がるかな…。


両親へのカミングアウト~カミングアウトを待つ両親の姿を、暖簾越しに眺めながら~


両親へのカミングアウト~カミングアウトを待つ両親の姿を、暖簾越しに眺めながら~

聖心女子大の通学路を下って、広尾駅→新御茶ノ水駅へ
ニコライ堂を眺めながら、神田明神の裏口へ

神社の灯篭には優しく明かりが灯されている
参道には、仲良く手を繋いで歩いている親子連れが歩いている
穏やかで幸せな、形が定まった家族の風景
僕が望んでも、望んでも、手に入れる事が出来なかった、親と子供の幸せな風景

指定された蕎麦屋を、ガラス越しに覗いてみる
両親は既に晩酌を始めていた
父親は顔を赤くしていた
母親もグラスを傾けていた
目分量で酒量を測る…大瓶2本目と言ったところか
お酒を飲んでしまったら…その日はまともな話し合いなんか出来ないよ、お父さん

アルコールが入ったら、真剣に考える作業は終了
だからお酒を抜いて話し合おうと言ったのに
父親は以前から、アルコール中毒気味だった
肝臓を悪くして入院しても、お酒を止められなかった
脳溢血で生死を彷徨った後でも、やはり飲み続けた

人が、アルコールを止められないのは
お酒が好きだからじゃない
辛い気持ちを忘れたいから、お酒を飲んでいる

父親の辛さ、それは…両親との関係に関わる辛さ
父親は、実母から棄てれた人だから
父親の実母は、育児放棄をした人だから

人は幾つになっても、親との関係を、自分の力だけでは整理できない
実は俺も、アル中気味でさ
だから分かるんだ

今実は、
「今はまだ若いから大丈夫だろうけれど、真剣に考えなさい」
とカウンセリングの先生に諭されて…アルコールを止める努力を続けている

杯を重ねる両親の姿を見て、今日は無理だと悟った。
両親が心を開いていないから。
この場は何を言われても、話を聞くだけに留めよう
酔った人に何を言っても、相互理解が進むことは無い

軽くため息を付いて
「いらっしゃいませ」の声を背中に受けながら、
僕は暖簾をくぐった

 


清貴さんのコンサートに参加してきました


清貴さんのコンサートに参加してきました

 

2016年9月17日に開催されました、清貴さんのライブに行ってきました。
以下の概要で、開催されました
■場所:野方区民センター (高田馬場から西武新宿線で5駅、野方駅下車徒歩5分)
■出演者:清貴さん、福島 愛さん(バイオリニスト)、We are one クワイアの皆さま(有志出演・事前練習有り)
感想は…LGBTへの励ましをいっぱいに受けて、僕の胸もいっぱいになりました。
やっぱりWe are oneは、LGBTゴスペル史上に残る名曲だと思いました。
以下にWe are oneの動画のリンクを添付
We are oneの歌詞のリンクを添付

lgbt及びマイノリティな社会活動家と学生の交流会に参加してきました


lgbt及びマイノリティな社会活動家と学生の交流会に参加してきました

医療系学生団体Mi《みー》さんが主宰する、福祉系の学生と社会人が交流する会、サードプレイスに参加してきました

 

今回の登壇者は、以下の3名になります

■「soar」代表・編集長 工藤瑞穂さん
http://soar-world.com/

■NPO法人 Rebitスタッフ 松岡宗嗣さん

■特定非営利活動法人laure’a理事長 横川敬久さん

休みの日にも関わらず、100名近い方が集まっておりました。
発表内容は、それぞれに、力の籠った内容でしたよ!

 

今回一番学生の反応が良かったのは、やはりsoarの工藤さん
社会的マイノリティに焦点を当てたsoarの活動は、社会経験の少ない学生に刺さる…。
障がいを持った人、LGBTな人、色々な偶然から、抑圧を受けることを余儀なくされた人たち。こう言う人たちを、学生に身近に感じられる活動が、どれほど教育に良い事か。

僕が学生の頃にも、こういう団体が会ったら良かったのになと、思えたのでした。

隣に座った女の子の学生さんが、soarのボランティアをしたいと、目を輝かせていたのが印象的でした。

 

講演の質問時間になった時、僕はゲイ男性でもある、松岡君に、質問をさせて貰いました。

「大学でレインボーウィークを開催して、ポジティブに得られた反応を紹介してください」

すると彼は暫し考え…、このように話したのです。

「LGBTの事を全然知らない学生が多くて…バスケットボール部の子達は、炭酸飲料が目当てでブースに来ました。そこで、喉が渇いた~と言うノリで飲料を飲んで…、けれど、飲み終わった後、ふとポスターを目にして、

『LGBTって言うんだ、良いじゃない』

って言ってくれたのです。
何げなくて、身近な存在であるLGBT、こう言う事が大事なのです。」

そうか…なんて爽やかなんだ!
今どきの若者らしいLGBT活動だなと、思った次第なのでした。

これからも見守らせて貰いますよ^^

 

~ゲイ男性が、社会活動について考えるブログ~


両親へのカミングアウト~何があっても母親に打ち明ける勇気は持てますか~


両親へのカミングアウト~何があっても母親に打ち明ける勇気は持てますか~

カウンセリングはそのまま続いた
母親の話もそのまま続いた

先生:「貴方はこれまで、母親に逆らった事は一度も無かった筈」
僕 :「た、たしかに…」
先生:「だから貴方は、母親に言われる通り、学校でたくさん勉強をした。社会に出て家業を継いだ。ゲイである事を母親にカミングアウトしなかった。パートナーを両親に紹介しなかった」
僕 :「…」
先生:「紹介すれば良かったのに。いいじゃない、ゲイだって良いじゃない。好きな人が男性だって良いじゃない。それで両親に嫌われたら、こっちから会わなければ良いじゃない。」

先生、ぼ、僕は…。
母親の涙を見たくなくて…。
母親の涙を見るのが耐え切れなくて…。

先生:「貴方はお母様から、愛されていると思っていない。だからお母様の事が信頼できない。ありのままの自分を出す事が出来ない。」
僕 :「…!」
先生:「お母様だけじゃない。本当の自分を出したら、両親が、兄弟姉妹が、親友が、同僚が、同級生が、みんな去って行くと思っている。だから本当の自分を出す事が出来ない。…もう、良い大人なんだから、独りで生きていく勇気を持ちなさい。誰かの脳髄に支配される生き方は止めなさい」

…そうだね。先生の言うとおりだよ。
今日母親に、父親に、また会いに行く。
会えば恐らく、色々な要求をされるだろう。
自分勝手な要求をしてくるだろう…子供の頃からされていた様に。

僕はもう大人なんだから
自分の人生なのだから
両親の意向は関係ない
母親が泣く事があっても、
それはそれで仕方がない

ゲイであることは止められない。

深呼吸を何度もして
体力が回復するのを待って
僕は広尾を後にして…両親の待つ神田へ、ゆっくりと進んだ


両親へのカミングアウト ~家族全員と離別する覚悟はありますか


両親へのカミングアウト ~家族全員と離別する覚悟はありますか

 



根津神社の朱色の鳥居を眺めながら出社した
懐かしい出社風景、けれど心は鉛色で塗りつぶされたまま


何時もの様にタイムカードを通して、パソコンに電源を入れ、崩れるように自分の席に座る
今日の夜には両親に会わなくてはいけない
二回目のカミングアウトをしなければならない
行きたくない、体が動かない


幸いなことに、その前にカウンセリングを入れてあった
根津→広尾へ
商店街のスピーカーからは聖心女子大が運営するラジオが流れて…その華やいだ声が少しだけ、僕の孤独を癒してくれる


カウンセラー室に入る
挨拶もそこそこに、どうしても聞きたかった事を尋ねた


僕 :「先生、この件って、政治になりませんか」
先生:「政治とは?」
僕 :「つまり、家族が両親派と、僕派に割れると言う事です。両親がlgbtな僕を受け入れられなくて…僕を排除し、それで家族が割れるという事です。」
先生:「政治なんて詰まらないことは止めなさい。派閥を作るのは止めなさい。一人でも生きる覚悟を持ちなさい。」
僕 :「たった一人で、生きる…。」


兄弟は他人の始まり
けれど、僕には両親が居て、兄弟姉妹が居て…
それを全部棄てる覚悟を持てと言うのか…
カミングアウトとは、何て厳しい道のりなんだ…。


先生:「そんな事よりも、貴方の弟が指を折った時の覚悟を考えなさい。」
僕 :「…!」
先生:「貴方の弟が、婚約者を侮辱する父親に対して、両手の指を机に突き立てて、10本の指を折った、その覚悟を考えなさい。プロのピアニストがそこまでする、その意味は分かるよね?ピアニストとしての死を意味している筈だよ。胸が詰まるほどの怒りがそこには会った筈…。

 

その弟さんが、父親に殴りかかった時には、両親も兄弟姉妹も無かった筈。全部に決別して…たった一人で生きていく覚悟を持って居た筈。貴方は43歳で、仕事も住まいもあって、もう十分過ぎる位立派な大人。lgbtとして生を全うする覚悟を持ちなさい」


そうか、そうだよね。
僕は、今の今まで、弟の覚悟に、思いが至っていなかった…。


先生:「貴方に必要な覚悟は、母親殺しだよ」
僕 :「…!」


頭を殴られたような気持がした。
猛烈に気分が悪くて堪らなくなった。
そして2回目の嘔吐が訪れた

先生から教えて貰ったお護りを、以下に記載


 

僕は、今日、両親と会うのが怖くて、怖くて、逃げ出しそうだけど
そんな自分を 心から 完全に 受け入れます。

 


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